予防歯科
- 歯茎の腫れがおさまり、歯茎が引き締まってきます。
- 歯の表面の汚れをとり研磨をします。また、歯の表面へのカルシウム補給を助け、汚れをつきにくくします。
- 歯ブラシでは落とすことのできないバイオフィルム(細菌がスクラムを組んで塊になったもの)を破壊し、虫歯や歯周病を予防します。
- 歯茎の境目の歯垢を除去し、歯周炎の予防や改善をします。
- 最後にフッ素を塗布して、歯を強くします。
- 茶シブ、タバコのヤニをとり、光沢のある歯を取り戻します。
- QP.M.T.Cってどういうふうにやるの?痛みはないのですか?
- Aゴム製の柔らかいチップや回転式ブラシなど使って汚れを取り除いていきます。回転ブラシの毛も柔らかい素材のものを使用しておりますので、痛みを伴うことはありません。
- QP.M.T.Cって虫歯予防にも効果がありますか?
- A虫歯予防にも効果がありますし、新しい虫歯の発生をおさえることができます。
- QP.M.T.Cを受け続けるのとししないのでは、どれだけの差がありますか?
- AP.M.T.Cを受け続けた人とそうでない人では6年間で1.4mmの歯肉の変化がみられます。また、歯周炎の予防ができたことも報告されています。
- Qバイオフィルムって何ですか?
- Aバイオフィルムとは、複数の細菌が集まった粘液性の集合体です。身近なところでは、お風呂や台所の排水口など
に発生したヌメリなどもバイオフィルムです。
バイオフィルムは簡単なブラッシング程度では除去できず、スケーリング(歯石とり)やルートプレーニング(根面 滑沢)などの、機械的な方法(PMTC)によって破壊することができます。
患者さまと二人三脚で取り組む予防歯科
健康的な口腔内環境を維持するためには、ホームケア(プラークコントロール)とプロフェッショナルケア、この2つを併用してしっかりと行うことが必要です。
ホームケアのみでは磨きにくい部分やどうしても取り切れない汚れを、プロの手でケアや点検をしてもらうことで、歯周病や虫歯を予防し、口腔内の健康維持が可能となるのです。
ご自宅でのお手入れの状況にもよりますが、3カ月に1度は歯科医院にてしっかりとメンテナンスをしてもらうことをおススメいたします。
>担当衛生士制を採用
当院では、経験を積んだ歯科衛生士が一人の患者さまをずっと担当する「担当衛生士制」を採用しております。
毎回同じ衛生士が担当しますので、患者さまとのコミュニケーションも取りやすく、ちょっとした質問や疑問など、何でも気軽にお話しいただけているように感じます。
ご家族の話や旅行の話、世間話などで盛り上がっている場面もよく目にしますが、そのような何気ない日常の会話からその患者さまの価値観やスケジュールが解ったりしますので、患者さまに寄り添った歯科医療を提供するためにとても重要なことと考えています。
また、担当の衛生士は、初診時より患者さまのお口の中の状態を確認しながら処置を行っておりますので、状態の変化を敏感に察知し、効果的なアドバイスや適切な処置を行うことができるという事も担当制のメリットと言えるでしょう。
患者さまから信頼していただける衛生士であるために、患者さまに感動していただくぐらいに懸命に診療に取り組み、優しく気配りをすることを忘れずに診療に取り組むよう、心がけております。
当院の予防歯科メニュー
PMTC
PMTCとは、プロフェッショナル・メディカル・ティース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と言って、専門家による機械的な歯面清掃のことです。
毎日隅々まで磨いているつもりでも、どうしても歯ブラシの届きにくい所や汚れの溜まりやすいところが出来てしまいます。
そのような部分から虫歯や歯周病が進行してしまうのを防ぐために、特別な訓練を受けた専門の歯科衛生士が専用の器具を使って徹底的にお掃除します。
PMTCの提唱者である、スウェーデンイエテボリ大学のアクセルソン博士の研究では、PMTCを受けたグループは、受けなかったグループに比べて虫歯の発生率が、4年間でわずか6%に抑えられたという診療結果も発表されています。
虫歯や歯周病でお口の中に痛みが出る前に、お口の健康を保つために歯科医院に通う習慣をつけていただければと思っております。
現在、歯にどのぐらいの磨きのこしがあるのか、染め出し液を使って、ご自身では磨きにくい部分をチェックしていきます。
フッ素入りの研磨ペーストを注入していきます。
専門の機械を使って、まず虫歯になりやすい「歯と歯の間」を丁寧にお掃除していきます。
次に、歯茎の溝や歯面、をの他の部分の汚れを徹底的に取り除いていきます。
歯の汚れを完全にキレイにして、歯がピカピカになったところで、仕上げにフッ素によるコーティングを行います。
PMTCの後には、担当の衛生士から、今後の歯磨きの際の注意点や食生活について、ご説明やアドバイスをさせていただきます。普段の歯磨きで磨きにくいと感じている部分などありましたら、お気軽にご質問ください。
究極のむし歯予防治療3DS(Dental Drug Delivary System)
今までは、歯をよく磨き、シュガーコントロールすることぐらいでしかむし歯を予防する手立てはありませんでした。それにも限界があり、やっぱりむし歯になってしまいます。ブラッシングだけでは限界があるのです。
ところが、近年今まで変えることのできなかったバイオフィルム(歯垢)の中のミュータンス菌の比率を減らすことのできる唯一の治療法(3DS)が開発されました。
この3DSという治療方法は、ある特定のお薬を使って安全かつ確実にミュータンス菌だけを取り除き、お口の中の環境をむし歯になりにくいものに変えるというまったく新しい治療方法です。
1)3DS処置に関する説明
2)ドラッグリテーナー(マウスピースのようなもの)作製の為の型採り。
1)ドラッグリテーナー試適、着脱の練習
2)PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トウースクリーニング)
3)フッ素塗布
4)ホームケアの説明
5)帰宅後(就寝前)ドラッグリテーナーと薬剤を用いてミュータンス菌の除去
PMTCとドラッグリテーナーと薬剤の効果を確認します。
その後は、3~6ケ月ごとにメインテナンスといった具合にすすめていきます。
痛みは一切ございませんし、むしろおロの中がスッキリされると思います。
フッ素の塗付
フッ素の働きには、「歯質強化」と「酸賛成の抑制」があります。フッ素の働きにより虫歯予防へとつながります。
歯質強化フルオロアパタイトの生成:エナメル質に耐酸性の強い結晶を作ります。
再石灰化の促進:ごく初期の虫歯なら自然に最修復してくれます。
口の中の環境に働きかけ、抗酵素作用、抗菌作用をもたらす
フッ素は、自然界の物質で私たちが毎日食べるものの中にも、含まれています。
しかしフッ素は、塩と同様で、からだに必要なものでありながら、大量に摂取すれば害になることがあります。
奥歯の溝のムシ歯予防にはシーラント
奥歯のむし歯予防にはシーラントが効果的です。(シーラントは保険で行えます)
奥歯の噛む面の溝は深く、歯ブラシも届きにくく、食べかすやむし歯菌がたまりやすい場所です。この溝にシーラント材をつめて、よごれがたまりにくい、歯ブラシが当たりやすい表面にします。
位相差顕微鏡
位相差顕微鏡とは、口腔内の細菌の種類や量を確認できる機器です。
生きたままの細菌の状態をご自身で観察することができるため、その映像に衝撃を受ける患者さまも少なくはありません・・・。ですが、歯周病菌やカビ菌などは、ほぼすべての方に見られる細菌で、これを無菌化することは出来ないのが現状です。
検査のポイントは、どのような菌がどのぐらい存在しているのか?そして、最も重要なことは、ご自身の口腔内の状態を把握し、現状を理解することです。
『予防することの大切さに気づいて欲しい!』という思いが私たちの気持ちです。私たち歯科衛生士が、あなたにあった予防方法でお口の健康のサポートを致します。
唾液検査:口腔内細菌検査
「毎日、しっかりと歯を磨いているんだけど虫歯になってしまう。。。」
患者さまから、このようなご相談を受けることがあります。
多くの場合は、「磨いている」つもりでも「磨けていない」のが原因ですが、じつは「虫歯になりやすい体質」ということもあるのです。
例えば、唾液の量が多くてサラサラしている人の場合、唾液の洗浄・殺菌作用により、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑えてくれるのですが、唾液の用が少なくてネバネバしている人の場合、その洗浄・殺菌作用が働かず、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
虫歯や歯周病になった原因が違えば、予防法も違います。ご自身のお口の中の環境や体質を把握することで、自分に合った予防法を知ることができるのです。
唾液検査で解ること
項目 | 説明 |
---|---|
唾液の量 | 量が多ければ多いほど、お口の汚れを洗い流してくれる自浄作用が高まりますので、虫歯になりにくいといえます |
唾液の中和力 (唾液緩衝能) |
通常、お口の中は中性に保たれていますが、食事をするとお口の中は酸性になり、その酸により歯の表面のエナメル質が溶かされてしまいます。 ですが、唾液には、お口の中を中性に近付ける「緩衝能(中和力)」と呼ばれる働きがありますので、この力によってお口の中が酸性から中性に戻り、再石灰化され、溶かされたエナメル質が修復されます。 この力が弱い場合、お口の中が酸性の状態が長く続いてしまうことになりますので、虫歯になりやすくなってしまいます。 |
唾液の中和力 (唾液緩衝能) |
通常、お口の中は中性に保たれていますが、食事をするとお口の中は酸性になり、その酸により歯の表面のエナメル質が溶かされてしまいます。 ですが、唾液には、お口の中を中性に近付ける「緩衝能(中和力)」と呼ばれる働きがありますので、この力によってお口の中が酸性から中性に戻り、再石灰化され、溶かされたエナメル質が修復されます。 この力が弱い場合、お口の中が酸性の状態が長く続いてしまうことになりますので、虫歯になりやすくなってしまいます。 |
虫歯の原因細菌の数 | 一言で「虫歯菌」といっても、その菌の種類により、どんな風に虫歯になりやすいのかが違います。 ミュースタンス菌:この菌が多いと、虫歯の発生率が高くなります。 ソブリヌス菌 :この菌が多いと、虫歯が繁殖しやすくなります。 ラクトパチラス菌:この菌が多いと、虫歯が再発しやすくなります。 |
歯周病の原因細菌の数 | 歯周病菌には非常に多くの種類があり、いまだに働きが良く解明されていないのも含め、約500〜800種類の菌があるといわれております。 唾液検査では、歯周病菌の中でも、特に慢性歯周病に大きくかかわりとされているP.g.菌, T.f.菌, Td.菌、そして、心内膜炎を引き起こす原因となりやすいA.a.菌、さらに、思春期や妊娠時に増えやすいP.i.菌の量を測定し、それぞれのリスクの高さを調べます。 |