海外歯科医療ボランティア活動参加報告:DENTAL VOLUNTEER ACTIVITIES, Moria refugees camp, Lesvos island in the Republic of Greece. 歯科医療ボランティア活動ギリシャ共和国レスボス島モリア難民キャンプ/ 2019.10.11~21. I was encouraged by the support of many people and was able to do good activities‼ Thank you very much for your support!
この度、2019年10月11日〜21日の期間、イギリスボランティア活動チームメンバーとしてギリシャ共和国、レスボス島モリア難民キャンプでの歯科医療ボランティア活動が無事終了致しました❗️
慣れない環境での診療や機材の把握、イギリス🇬🇧チームの機材や薬、治療方法などに順応することに大変苦労しましたが、自分の慣れたグローブや機材も持参していたので徐々に慣れて、自分のいつものスタイルで診療することができました。
そして、活動チームをサポートしてくれるコーディネーターやモリアキャンプの中で生活している難民の方でアラビア語→英語、ペルシャ語→英語に通訳してくれるスタッフも充実していて、アシスタントや滅菌作業もできて困ることが少なくとても助かりました。
素晴らしいチームワークでした。
このモリア難民キャンプで生活をしている人々は、戦争や迫害により命からがら国を追われて逃げてきた人々、沢山の人種、宗教、風習、民族間の争いなど様々な問題を抱えて、このキャンプはヨーロッパ最大と言われ収容可能人数3000人であるにも関わらず12000〜14000人もの人々が暮らしています。
歯科治療のニーズが沢山あり、顔が腫れ上がり、痛みを伴いやってくる妊婦や子供、もともと祖国で治療を受けているような方ばかり、治療に対する知識も高く、要求が高いです。
削る機械も水が出ないとか…いろいろトラブルはあるものの、なんとか対応することができました。
診療台は2台。日本人🇯🇵Drの私とイギリス人🇬🇧Drの2名で診療しました。
診療時間は8:30〜16:00まで、休憩は20分程度。
1日の治療可能人数は、30〜35人ほど。計5日の診療です。
そして、このキャンプ内では、国連難民高等弁務官事務所UNHCR🇺🇳はもちろんのこと、国境なき医師団、その他NGO眼科チーム、整形外科チーム、そして我々歯科チーム。
医療チーム以外にも、幼稚園や小学校を開設し英語やフランス語を教えたり、ギター教室があったり、弁護士チームが申請サポートをしたり、生活のサポートをするなど、様々なボランティアチームが存在します。
日本人🇯🇵らしき方は、未だ誰も見当たりません。
生活居住地域とボランティアチーム活動スペースが別に区分されていて、ギリシャ人の警備の方々が入り口で、厳重な警備をしてくれています。
スタッフの人々、キャンプ内の人々、街の人々、みんな優しくて、沢山のサポートを受けながら、安心して診療することができています。
日本では、
「そんなに危険なところに行って大丈夫❓」
「どうして行くの❓」
「そこに何があるの❓」
「1人で大丈夫なの❓」
などなど…沢山のご質問を頂いたり、ご心配をおかけしました。
イギリス🇬🇧チームのボランティア活動に対するシステムやサポートは、とてもしっかりしています。
トラブルがあっては、活動などできませんからしっかりとコーディネーターが数名いて、常に気遣ってくれます。
日本のJAICA (独立行政法人国際協力機構) のある地域の事務局長さんのお話しを聞いたことがありますが、
『ボランティアの語源は、「志願兵」だそうです。
志願兵であるだけで、何も守られない訳ではない。
「志願兵」は、ベースキャンプがあり、しっかりとしたサポートの中で活動できる。
周りに守られながら活動ができてこそ、ボランティアですよ。
日本のボランティア活動の感覚・イメージは、世界と比べるとオリジナルで独特に感じます。』
そのような、意見を今ここレスボス島モリア難民キャンプでの活動を終えて思い出しました。
この5日間の活動期間中に、アメリカ🇺🇸の医学生チーム、ギリシャ🇬🇷の医学生チームが見学にやって来ました。
それだけ、守られながら活動できる環境です。十分に気をつける必要はありますが、決して怖くない。悪い人々の集まりではありません…とてもフレンドリーな人々が、たった1つの歯の痛みで苦痛を感じて、ストレスを感じている。その些細な苦痛をこんな自分が和らげることができることは、この上ない幸福と歯科医師としての使命感とやりがいを頂き感謝感激するばかりです。
命がけで海を渡ってきた彼らですから、犯罪に手をつけるような真似はしないでしょう。そうすれば、逮捕されて国に戻され、きっとより危険なことになることを自らか理解していることでしょう。
今回の旅に至るまで、イギリスチーム🇬🇧参加申し込み、各種手続きなど様々なハードルがありましたが、素敵な志し高いスタッフのサポート体制や一緒に活動したイギリスDrの高き情熱、沢山の難民の方々の優しさやサポートに触れることができて良きとても貴重なご縁を頂きました。感動的な再会もあり大変充実しました。この経験を活かして明日からの診療にまた励み、また歯科医師として、継続的にこのような活動ができればと思います。
多くの皆様からの応援に励まされ良き活動ができました‼️
多くの患者様、関係スタッフの皆様、ご支援、応援頂きありがとうございました。
Until this trip, I was various hurdles such as application for participation and procedures in the UK team.🇬🇧
But I could enjoying this activities by the wonderful support of the high-skills staff, passion of British Dr who worked together, and I could touch many kindness refugees people mind and received a good Impression and relationship.
There was also an impressive reunion and it was very fulfilling. I would like to make use of this experience to encourage medical treatment from tomorrow and to continue such activities as a dentist.
I was encouraged by the support of many people and was able to do good activities‼
Thank you very much for your support!
私の小さな一歩に過ぎない活動ですが、どうぞご興味頂き、医療人として共に活動してみたいという方がいらっしゃいましたら是非ご相談頂けると幸いです。
院長 伊藤 玲