フィリピン共和国『何も無くて豊かな島、カオハガン島』での歯科医療ボランティア活動 2015.11.18-23
フィリピン共和国のセブ島は、日本でもリゾート地として耳にすることが多く有名です。そのリゾート地では、世界各国から美しい海を求めて多くの観光客が訪れます。
そのセブ島から、バンカーボートという船に揺られること1時間、東京ドームとほぼ同じ大きさの小さな島『カオハガン島』があります。
約20数年前にその島のオーナーとなり当時の居住者350人の島民と共に平和に共存することを選び、今では、約650人の島民と仲良く平和に暮らし続けている『日本人オーナーの崎山克彦さん』により、島の平和と島民の生活基盤を維持しながら美しい島、美しい海を守っています。
その無歯科医の島『カオハガン島』での歯科医療ボランティア活動を長年にわたり続けているNPO法人JDMジャパンデンタルミッションとのご縁があり、2015年11月18~23日の期間、歯科医療ボランティア活動に参加させて頂きました。
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カオハガン島だけでなく、周囲の島からも歯で悩みを抱え、様々な事情で歯科治療を受けることができない方が、小さな子供からお年寄りまで、多くの方が臨時歯科診療所に来院されました。
『何も無い豊かな島・カオハガン島』の数キロ先には、ビルが立ち並ぶ発展した街並みのある島も見えます。同じ国でも、島によって大きく環境が異なります。
そういった発展している島から、数々の欧米の食文化が流れ入っているのも事実です。
子供達は、甘いお菓子などは勿論のこと、大人社会でもビールよりラムコークなどの甘い物を好む文化も 根付いているようです。
それゆえに、無歯科医地区のこの島、その周辺の島では、歯科医療の環境、知識に乏しく、口腔内の衛生状態は決して良いとは言えないのが現状です。
しかし、『カオハガン島』での長期にわたる、年2回の活動によって『カオハガン島の住民』においては、口腔衛生状態が向上していることも事実のようです。
入れ歯のニーズが100~200人前後と多くあるのですが、入れ歯を作るのにも、限られたスタッフ、時間では10~15人程の方が受けられる限界の人数のようです。
中には、10代の若い、思春期真っ只中の少女も入れ歯を求めて来院されます。
何年も入れ歯を作れるのを待っているのが現状です。。。
そんな中、今回は元々『カオハガン島の住民』であり、現在セブ島の歯科大学3年生所属している学生が活動のサポートをしてくれました。
その学生は、『カオハガン島』での歯科医療ボランティア活動に影響を受けて、『この島ためにも、歯科医師になりたい!』と決意したそうです。そして、本活動チームも学生を歯科医師になれるように、サポートしています。
『カオハガン島の住民』の皆さんとふれあい、コミュニケーションを大切に考える活動チームの代表は、活動時の最終日に『運動会』というイベントを島の住民と活動チームメンバーみんなで開催します。
『ウンドウカイをやるよ!さあ、砂浜に集まって!』と言うと喜んで集まってくれました!
『ウンドウカイ』という言葉が自然と定着していて、長年にわたる歯科医療ボランティア活動によって、島民への信頼が築けていることを強く感じることができました。
また、『日本人オーナーの崎山さん』のお人柄と島民への愛情を強く感じ、今回の歯科医療ボランティア活動を通して、医療の原点を感じ、多くの感動と出会いに感謝致します。
2015年11月18日~23日
フィリピン共和国 カオハガン島にて
NPO法人JDM ジャパンデンタルミッション 会員
あきら歯科 院長 伊藤 玲
歯科医療ボランティア活動にご興味のある方は、こちらをご参照下さい。
NPO法人JDM : http://www.japandentalmission.org/pc-top.htm
フィリピン共和国 カオハガン島公式ホームページ : http://www.caohagan.com/