2022年9月4日更新
年に1~2人がビール瓶の蓋を歯でかじって歯が欠けたと来院!?外的刺激によって歯にはあらゆる力によってヒビが入ります。歯も体と同じ消耗、加齢しています。「歯ぎしり」や「食いしばり」の外力によって歯にヒビが入ることがきっかけに!? It may be due to a crack in teeth due to "bruxism" or "clenching"! ?
東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
歯は、多くの外的刺激から耐えながら毎日の食事に関わる咀嚼機能を維持し続けています。
しかしながら,多くの外的刺激に敵わず歯にダメージを負い、「むし歯」や「歯の破折」に至るケースが多くあります。
そこで、注意しなければならないことが『歯にかかる力』です。
ビール瓶の蓋を歯で開けるなんて!? それを推奨する歯科医師はいないでしょう。。。
以下の写真のように、本来の歯の目的(咀嚼)を超えた行為によって、歯に無理をかけるようなことはとても危険なことです。当医院にも年に1~2人の方がビール瓶の蓋を歯でかじって歯が欠けたと来院されます。。。
そして、以下の写真のように
大きな力がかかることで、歯はねじれ、こすりあい、消耗と疲労を繰り返し、ヒビ・亀裂・クラックが生じます。
私たち歯科医師には、このクラック(ヒビ・亀裂)が、以下の写真と同じ現象のように見えています。
詰め物においては、神経が残っているケースが多く、神経や内部の象牙質に守られ、銀歯が取れるということはあっても、割れるということはごく稀です。その分詰め物の周りに残る歯質の部分が悲鳴を上げて、ヒビ・亀裂・クラックとなり、最悪は歯根部分にまで及ぶ歯根破折(以下写真)を生じて抜歯せざるを得なくなる場合があります。
このような『歯にかかる力』は、日中の『食いしばり』や睡眠時の『歯ぎしり』により直接歯と歯がこすれあい、大きな力がかかり、微細なねじれ現象により『ヒビ・亀裂・クラック』を発現させ、そのクラックの隙間から細菌の侵入経路ができることでむし歯が生じてしまいます。
少しでも、歯にかかる負担を軽減させるために日中は『食いしばり』に注意し歯と歯が直接接触する場面を少なくするように意識し、就寝中はナイトガード(歯ぎしり予防装置)の装着をお勧めします。
また、軽度の亀裂であれば被せ物(クラウン)に交換して亀裂を被包することで破折予防につながる場合があります。
日々の診療で、患者さんの意識として感じることは、身体、内蔵の病気は加齢とともに生じることとして、受け入れやすい、理解しやすいようですが、こと、歯科の分野に関しては硬組織という歯の性質上なのか、歯はわりと頑丈、壊れない、加齢しないと感じている方が多く見られるように感じます。
第一大臼歯(1番目の奥歯)は、6才から使っている歯です。それだけ長く使う歯です。良く頑張ってくれています。建物と同じようなイメージで考えてみていただくと解りやすいと思います。長寿国日本では、健康寿命を維持するためにも『歯という機能』を大切に考えたいものですね。
詳しくはこちらをご参照下さい。
『歯ぎしり・食いしばり』: https://www.akira-dental.com/bruxism
あきら歯科
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