東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。

矯正治療編：下顎左右第2大臼歯（下の7番）の水平埋伏歯の機能回復ケース(Orthodontic treatment：Case of functional recovery of Horizontal impacted teeth of the lower second molar )　 14才　中学生　患者様の声　

下顎左右第2大臼歯（下の7番）の水平埋伏歯を矯正治療（床矯正治療）にて機能回復した患者様です。

〜アンケート〜

Q1.治療前のお口の歯並びで気になっていたことはどのようなことでしたか？

A1. 奥歯が真横に（上に生えてこない）生えてきていることに気が付き、不安になった。

Q2.治療終了後又は保定期間中の状態は、治療前の歯並びと比べていかがでしょうか？

A2.横向きに生えていたが、正常な歯並びになった。

院長コメント

下顎左右第2大臼歯（下の7番）の水平埋伏歯を矯正治療（床矯正治療）にて機能回復した患者様です。下顎左右第２大臼歯がなかなか萌出する気配がなく、精査したところレントゲン検査により親知らずのような傾向で水平埋伏の状態になっていました。下顎左右第２大臼歯の水平埋伏を矯正治療で機能回復する方法は、ワイヤーによるブラケット治療や矯正用インプラントによるインプラント矯正などがありますが、最小限の侵襲、アプローチを考えて床矯正装置の応用にて矯正治療をスタートすることに致しました。年齢的にまだ柔軟な時期であることと、対合する上顎の歯の萌出が完了しておらず、矯正治療をする上での十分なスペースがありました。約１年で安定した萌出を完了し、今後の咀嚼機能の向上につながることができました。

水平埋伏の状態で長期間過ごすことにより手前の第１大臼歯にも影響を及ぼし、咀嚼機能の低減や歯の喪失のリスクがあります。欧米食文化の影響、食の変化、顎の狭小化、歯と顎の不調和などにより12才臼歯と言われる中学生時期に萌出する第２大臼歯の萌出困難なケースは、近年増えているように感じます。

中学期においては、部活動や勉学の環境変化により歯科への受診率が下がることやレントゲン検査をする機会が少ないなどのことから、第２大臼歯の萌出状況を判断しにくい場合があります。中学期における口腔ケアも大切に考えたいですね。

患者様からの喜んで頂けた笑顔には、歯科医師として大変嬉しく、励みになります。ご本人、ご家族共に歯に対する関心もより向上し、歯の大切さや日々のメインテナンスの重要性をご理解頂き感謝致します。
今後は定期的にメインテナンスを継続していただければと幸いに思います。