2019年12月9日更新
意外と歯との関係があるかも? 手が痒い、水ぶくれ・膿み・かさぶた・ひび割れなどの症状のある『掌蹠膿疱症』と『口腔疾患』の関係。
東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
今回は、
『掌蹠膿疱症』がもたらす体への影響と『口腔疾患』との関係性
について考えます。
『掌蹠膿疱症』とは、手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に、膿みを持った小さな水ぶくれ・のうほう(膿疱)が繰り返してできる皮膚の病気です。手や足に膿疱のできると、かゆみを伴うことが多く、その後、膿疱が乾いて茶色みを帯びたかさぶたとなり、はがれ落ちます。周囲の皮膚にも炎症がおよんで赤くなり、表面の角質が浮いてカサカサします。角質が重なって厚くなることで、歩くたびにひび割れて痛みを生じる場合があります。
掌蹠膿疱症等の患者さんでは歯科金属のパッチテストに反応しない方や反応した金属をアレルゲンとならない歯科材料に置換しても皮膚症状が改善しないなどの症例にしばしば遭遇します。このような方の中には根尖性歯周膿瘍(歯根の病気)などを治療することにより,難治性の皮膚症状が快癒することが報告されていることから,口腔内に限局した膿瘍が皮膚症状の何らかの原因となっていることが推測されます。これは歯性病巣感染として知られていて一般的な歯根の病気です。慢性的で限局的な歯原病と遠隔臓器の二次疾患の因果関係を立証することは難しく追及することはできませんが、歯の治療によって『掌蹠膿疱症』などの皮膚症状が、緩解することがあるようですので、お口の環境を整えることも1つの対策となるかもしれません。
『掌蹠膿疱症』等の皮膚疾患で、お口の違和感を伴う時には、皮膚科の先生を受診された際に、お口の違和感や歯の症状などをお伝えして、歯科にかかることをご相談されてみるのも良いかもしれません。
『お口は、命の入り口』で、雑菌の入り口でもありますから、その環境をきれいにすることや『鼻呼吸』を促して、抵抗力の強い体にしていくことを考えてみるのも良いのではないでしょうか?
お口に、歯茎の腫れや歯の痛み、違和感などがあった場合には、お口の状態を検査してみてはいかがでしょうか?
あきら歯科
〒182-0007 東京都調布市菊野台2-22-2 サンメディカルビル1F
京王線柴崎駅 南口改札正面徒歩10秒
新宿から24分 明大前から15分 調布から5分
https://www.akira-dental.com