2019年11月11日更新
患者様の声 : 親知らず・歯の移植・自家歯牙移植編 Tooth Autotransplantation 20代 女性 インプラント治療を考える前に歯の移植ができるかどうか?もし親知らずがあるのなら考えてみても良いかも?
2019/11/13
東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
自家歯牙移植術 Tooth Autotransplantation 20代 女性 患者さまの声
親知らずの違和感と虫歯治療を目的にて当医院初診。
右下奥歯の炎症と虫歯の進行により、他院では抜歯してブリッジやインプランント治療を勧められたようです。当医院での自家歯牙移植術が適応かご相談も含め受診されました。歯根破折と汚染度が著しく保存不可能と判断し、抜歯の必要性があることをご説明し、レントゲン検査、CT検査などの結果、ご相談の上、保存不可の歯(右下7)抜歯後に左下に存在する親知らず(左下8)の抜歯を行なうことで、親知らずの歯を活かして、自家歯牙移植術を行なうこととなった患者様です。尚、右下8の親知らずもありましたが、サイズの不一致と右下8を抜歯することで移植する部位の骨欠損が著しくなることを回避するために右下8の親知らずはこのままの状態を維持することとしました。
患者さまアンケート
Q1.治療前のお口の状態で気になっていた事はどのようなことでしたか?
A1. 銀歯がとれてしまって、そのままにしてしまっていた。治療の途中の歯があった。
Q2.治療完了後の状態は、治療前と比べていかがでしょうか?
A2. 違和感もなくて、前の状態に比べてだいぶ良いです。
Q3. 自家歯牙移植手術は、術前に想像されていたお痛みや腫れと比べて受けられた後の感覚としては、痛みや腫れはいかがでしょうか?
A3. 痛みも当日のみで、ほとんどなく、想像していたより腫れもなかったです。
自家歯牙移植術 手術経過
院長コメント
左下の親知らず(8番目)を右下7番目のところに歯牙移植手術をして、修復処置・咬合機能回復いたしました。
初診で来院された時には、虫歯の進行が大きく噛むことができず、他の部分の虫歯も気にされて来院されました。また、他の医院では抜歯を宣告されブリッジなどの治療を勧められていたようです。自家歯牙移植術を含めて、その他の方法がないかと相談を含めて受診頂きました。自家歯牙移植術が可能か検討し、資料採取し患者様とよく相談の上、自家歯牙移植術を行うことと致しました。
保存不可能な部位を抜歯して、ブリッジなどて対応することよりも、可能性が少しでもあるのなら『自家歯牙移植術』の選択を考えお勧めしました。
機能していない親知らずの歯を抜歯して、移植することで中の神経は死んでしまうので根管治療(根の治療)と補綴処置(被せ物)は必要となりますが、ご自身の歯根を維持して機能回復することができる『自家歯牙移植手術』と修復処置が無事に終了して、十分な機能回復ができて嬉しく思います。
初診時当初は、初めての手術でご不安もあったことと思います。十分にご理解頂き、円滑に治療を終えることができました。引き続き他の歯の治療が残っていますが、継続的な歯科治療を行って、口腔内の環境を整えてできるだけ長く良い状態を保てるように予防に努めて頂きたいと思います。そして、今回の『自家歯牙移植術』を通して、『歯の大切さ』を感じて頂けたかと思います。
『自家歯牙移植術』を受けられた患者様の多くは、このような抜歯をせざるを得ない経験をされることと大切な歯が元に近いような状態に戻ることで、歯への関心と大切さへの理解が深まっていきます。そのような結果を実現できると患者様も感涙される方もいらっしゃったり、感動の場面を共有できることが歯科医師として嬉しく、やりがいを感じる場面であります。当医院では、インプラント治療も行っています。インプラントは人工物でありますが、機能回復をするには良い治療法と考えています。しかし、自分の歯の移植が可能であれば『自家歯牙移植術』を選択肢に入れることは良いと考えております。
歯に対する関心も向上し、熱心にブラッシングを心がけて頂けていることに嬉しく思います。
患者さまご自身も元の歯の感覚のように戻ったことで、違和感なく過ごして頂いているようです。その他の治療を含め、しっかりとメインテナンスを継続していただければと思います。
詳しくはこちらをご参照下さい。
あきら歯科
〒182-0007 東京都調布市菊野台2-22-2 サンメディカルビル1F
京王線柴崎駅 南口改札正面徒歩10秒
新宿から24分 明大前から15分 調布から5分
https://www.akira-dental.com