2018年2月10日更新
高齢者の方々の『誤嚥性肺炎の予防』にはお口の環境をを整えることがとっても大切!
東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
今回は、お口の環境が大きく関係する『誤嚥性肺炎』を考えます。
日本人の高齢者における死因第3位は『肺炎』(厚生労働省:2016年人口動態統計)です。
そして、近年歯科医療分野でも『誤嚥性肺炎』『誤嚥性肺炎予防』が注目されています。
『誤嚥』『誤嚥性肺炎』とは?
物を飲み込む働きを『嚥下機能』と言い、
口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを『誤嚥』と言います。
『誤嚥性肺炎』は、嚥下機能の障害により唾液や食べ物、胃液などと一緒に『細菌』が気道に誤って吸引されることにより発症します。
吐物を大量に吸引した場合には胃酸による『化学性肺炎』を起こすことがあり、メンデルソン症候群と呼ばれています。
『発症のメカニズム』に大きく影響している口腔内環境!!
高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者さんは『口腔内の清潔』が十分に保たれていないこともあり、『口腔内で肺炎の原因となる細菌』がより多く増殖してしまいます。
また、高齢者や寝たきり患者さんでは『咳反射が弱くなり嚥下機能が低下』します。
その結果、『口腔内の細菌』が『気管から肺へ』と吸引され、『肺炎を発症』します。
また、『栄養状態の不良』や『免疫機能の低下』なども発症に関与してきます。
そして、『嘔吐』により食物と胃液を一度に多く『誤嚥』して発症するケースもあります。
『誤嚥性肺炎』は、嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者さんに多く発生します。
『口腔内の常在菌である嫌気性菌』や『肺炎球菌』が原因となることが多いとされています。
やはり、『お口は命の入り口、心の出口』
口腔内の清潔を保ち、お口の環境を整えることは、全身にとってとても大切なことですね。
最近では、『訪問歯科診療』を行う歯科医院も増えております。お口のお悩みを我慢せず、歯科医院にご相談されることをお勧めいたします。
当医院でもお身体が不自由で、通院困難な方のために『訪問歯科診療』を行っております。通常の歯科治療だけでなく『誤嚥性肺炎予防』も含めて『訪問歯科診療』のご利用をお考え頂くことをお勧めいたします。
あきら歯科
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