2016年8月25日更新
患者様の声 親知らず・歯の移植・自家歯牙移植編 Tooth Autotransplantation 62才 男性
2019/11/13
62才 男性
左下奥歯の痛みにて当医院初診。
CT検査の結果、歯冠部分から歯根部分にかけて破折が大きく抜歯の必要性をご説明し、インプラント治療も検討しましたが、相談の上、破折歯の抜歯(左下7)と奥に存在する水平埋伏歯(左下8)の抜歯を同時に行なうことで、水平埋伏している親知らずの歯を活かして移植できれば、自家歯牙移植術を行なうこととなった患者様です。
術前口腔内写真 |
レントゲン写真 |
CT |
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歯冠部分が破折していて、歯根の根尖部分にまで汚れが及んでいるため修復することは不可能と考え、抜歯し、同側の水平埋伏している親知らずを移植することとなりました。 |
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歯根縦破折した歯を抜歯・移植歯としての水平埋伏歯を切断することなく抜歯 |
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移植手術直後 |
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縫合して移植歯を抜歯窩に固定 |
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移植手術後のレントゲン写真 |
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根管治療後、移植手術3ヶ月後に最終補綴物装着 |
Q1.治療前のお口の状態で気になっていた事はどのようなことでしたか?
A1. 左下奥歯の痛みが気になっていた。
Q2.治療完了後の状態は、治療前と比べていかがでしょうか?
A2. 痛みも無くなり、歯が生き返った感じがします。
Q3. 自家歯牙移植手術は、術前に想像されていたお痛みや腫れと比べて受けられた後の感覚としては、痛みや腫れはいかがでしょうか?
A3. 痛みもなく快適です。
院長コメント
左下の水平埋伏歯の親知らず(8番目)を左下7番目のところに歯牙移植手術をして、修復処置いたしました。
初診で来院された時には、他院で左下7番目の奥歯が大きく破折していて炎症も大きく、保存不可能と診断致しました。歯列全体が咬耗していて、骨隆起も大きく、歯ぎしり(ブラキシズム)が破折に至った大きな要因であると考えます。
年齢的にもインプラント治療をして長期的な管理をすることや利点、欠点を相談させて頂き、水平埋伏歯の自家歯牙移植術は困難でありますが、もう1つの方法として「自家歯牙移植手術」が可能であれば、「自家歯牙移植手術」で修復することをご選択されました。
機能していない埋伏している(埋まっている)親知らずの歯を抜歯して、移植することで中の神経は死んでしまうので根管治療(根の治療)と補綴処置(被せ物)は必要となりますが、ご自身の歯根を維持して機能回復することができる「自家歯牙移植手術」と修復処置が無事に終了して、十分な機能回復ができて嬉しく思います。
患者様ご自身も元の歯に戻ったように、違和感なく過ごして頂いているようです。今後はしっかりとメインテナンスさせていただければと思います。
あきら歯科
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