2014年8月10日更新
患者様には解りにくいテクニック ②土台の型採り、装着時のポイント
2017/09/15
東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
今回は、患者様には解りにくいテクニック その2『土台の型採り、装着時のポイント』について考えます。
根の治療が終わると、次に土台を建てるために型採りをします。
土台の型採りの際には、細部にわたって正確に採取するためには、しっかりと根管内を乾燥させてから型採りする必要があります。
また、完成した土台を接着する際にも、しっかりと根管内から水分を取り除き、乾燥させてからセメントを入れて接着する必要があります。
『雨漏りした屋根の修復』は、雨の日に修復はできませんね。晴れの日にしっかりと乾燥させてから修復します。修復材のセメントが濡れている部分では、接着力が得られないからです。
『歯の治療における接着』も同じです。型採りする際にも、接着する際にも、『乾燥させる』ことが重要な要素と考えます。型採り部分やセメント接着面に水分がわずかでも存在すると、型採りの精度が落ちたり、適合精度に影響が出たり、土台の脱落の原因となったりすることが考えられます。
通常は、以下の写真のような診療台に付いているスリーウェイシリンジのエアーで乾燥します。
しかし、そのエアーで乾燥をしっかりしたつもりでも、不十分な時があります。以下のVideo画像は、スリーウェイシリンジで乾燥させてから、細いノズルのエアーキットを使うとわずかではありますが、水分が飛び出してきます。解りにくいかもしれませんが実験した動画はこちらです。trim.E9D807CF-FFCE-447C-8C20-1C074E0B158F
細いノズルのエアーキットは、以下の写真です。診療台のエアー取込口に接続して使用します。些細な目立たないポイントですが、このエアーキットのテクニックをとっても大切に考えています。
あきら歯科
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