2014年11月12日更新
よく噛むって大切なこと!『認知症・アルツハイマー病と噛み合わせの関係性』
2017/09/15
東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
今回は、咬合の分野から『認知症・アルツハイマー病と噛み合わせの関係性』を考えます。
歯のかみ合わせに異常があると、アルツハイマー病の原因といわれるタンパク質「アミロイドβ(ベータ)」が脳の海馬で増殖することを、ラットによる実験で突き止められました。『噛み合わせの改善やよく噛むこと』は認知症の一種であるアルツハイマー病の予防や治療につながる成果として注目されています。
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授(予防歯科学)と江国大輔助教(同)らの研究グループ(2011年9月)は、
ラット18匹を、
(1)奥歯を削ったかみ合わせ異常
(2)かみ合わせ異常を4週間後に治療
(3)正常
8週間後、脳で記憶をつかさどる海馬に発現したアミロイドβの量を特殊な薬品を使って測定した結果、異常群のアミロイドβの量は正常群の約3倍に増加していることを確認。一方、治療群は正常群とほぼ同じ量だった。
さらに、かみ合わせが悪いと、脳内のストレスや神経細胞の自滅(アポトーシス)が増えていることも判明した。
この研究結果により、噛み合わせ異常が身体にストレスをもたらしたり、記憶障害を引き起こす原因の1つと考えられます。
国内におけるアルツハイマー病の推計患者数は約100万人。高齢社会により、今後も患者数が増えると予測されている今、お口の機能を大切に考え、むし歯や噛み合わせの異常があれば、放置せずに早期に対応することが大切ですね。
あきら歯科
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