2015年4月17日更新
『骨粗しょう症』と『歯科治療』『顎骨壊死』、骨粗しょう症のお薬を服用されている方は、必ず歯科医師にお知らせ下さい。
2017/09/15
東京都 調布市 京王線 柴崎駅 南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
今回は口腔外科の分野から、『骨粗しょう症』と『歯科治療』『顎骨壊死』との関係、注意点を考えます。
『骨粗しょう症』で服用するビスホスフォネート製剤(BP製剤)というお薬を服用されている方、特に女性のご老人の方に多く、日常的に整形外科などで処方されている方が多くいらっしゃいます。
最近では、整形外科の主治医の先生からの注意事項で歯科治療を受ける際には、歯科医師にビスホスフォネート製剤(BP製剤)を服用していることを伝えるように指示してくださっているようです。
『骨』は常に代謝を続けていて、『骨』が新しく作られたり、壊されたりしています。
ビスホスフォネート製剤(BP製剤)はこの『骨代謝のサイクル』を抑制することで骨量を維持しようとします。
口腔内においてはこの『骨代謝のサイクル』が乱れる事で障害が発現します。
最も多いのは抜歯後のトラブルです。歯科治療の分野で最も多い外科処置が『抜歯』という理由からと考えます。
歯を抜くと骨が再生が始まるのですが、ビスホスフォネート製剤(BP製剤)を服用していると『骨代謝のサイクル』が抑制されているので抜歯した後に骨の再生始まらず、傷口は塞がらず、治癒の方向へ働きません。このため顎骨が壊死を起こし、骨が露出し、抜歯後の治癒を妨げてしまいます。
ビスホスフォネート製剤(BP製剤)の服用を一時中断や整形外科の主治医と相談、口腔外科などの関連学会ガイドラインを参考に外科処置を検討する必要があります。
ビスホスフォネート製剤(BP製剤)を服用している場合は必ず歯科医師にお伝え下さい。
あきら歯科
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