2015年2月13日更新
咬み合わせには、『犬歯(糸切り歯)』の働きがとっても大切です!
2017/10/15
東京都 調布市 京王線 柴崎駅 南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
今回は、咬み合わせの分野から『犬歯(糸切り歯)』の重要性を考えます。
『私たち人間は、肉も食べれば、野菜も食べる雑食動物です。』
普段は意識することはないと思いますが、食べ物を食べる時、顎を上下に動かすだけではなく、左右にも動かして食べ物を咬み砕きます。
上下の歯は、顎を咬み合せた時には、すべての歯が咬み合っています。ところが左右に顎を動かした時には、上下の『犬歯(糸切り歯)』だけが咬み合って、上下の奥歯にはわずかに隙間ができるのが理想的と考えます。
以下の写真のように、左右に歯ぎしりして(顎を動かして)その位置で顎を止めると、『犬歯(糸切り歯)』だけが咬み合い、奥歯は咬んでいない状態になるのです。この状態のことを、『犬歯誘導』と言います。
奥歯は縦方向の咬む力には強いのですが、横方向の咬む力には、比較的弱いという特性があるため、『歯ぎしり』のような横方向に力が加わる左右の顎の動きの時には、根の長さが長く、骨に接する表面積が大きく頑丈な『犬歯(糸切り歯)』のみが咬み合って、奥歯に横方向の咬む力が伝わらないようにする『犬歯誘導』の状態が安定した良い咬み合せの大切なポイントになるのです。
ところが以下の写真のように、上下の『犬歯(糸切り歯)』が、歯並びの乱れやむし歯、歯ぎしりによる磨耗などで、左右に顎を動かした時に咬み合わないことで、横方向の咬む力が奥歯に伝わり、奥歯への負担が大きくなります。 そしてこれが、奥歯の知覚過敏、むし歯、歯の破折、歯の動揺、歯周病、顎関節症などのきっかけにつながります。
この状態のことを『咬合性外傷』と言います。『咬合性外傷』から歯を守るためには、『犬歯(糸切り歯)』の安定的な機能がとっても大切です。
ナイトガード(歯ぎしり予防装置)で『咬合性外傷』から歯を守ることをお勧めします。詳しくは、以下のページをご参照下さい。
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