2017年10月7日更新
可能な限り神経(歯髄)を残すために、神経を保護するためにMTA系覆髄材を使用しています。
東京都 調布市 京王線 つつじヶ丘駅・国領駅のとなりの駅
柴崎駅南口正面のあきら歯科 院長 伊藤 玲です。
今回は『歯の神経を残す、保存すること』を考えます。
高倍率ルーペやマイクロスコープ診療を日常的に行うことで、見えてくるものがあります。
虫歯の治療において、詰め物を除去すると、様々な原因で二次カリエスになっていることが多くあります。
その多くは、歯にかかる力によって、本来適合していた詰め物が、消耗し適合不良を起こし、詰め物と歯質との境界に隙間を生じます。さらには、歯質にヒビ(クラック)が生じ、神経にまで感染し、歯の破損や痛みの原因となります。
詰め物を除去し、感染象牙質を除去します。消毒処置を施した後、
『MTA系覆髄材(MTA:Mineral Trioxide Aggregate)』を積層し光重合します。
その後、ベースのセメントで被覆し、経過を診ます。
症状が安定していることを確認できた場合には、最終的な被せ物に移行します。
残念ながら、神経(歯髄)の保存が不可能な症状を呈した場合には、根管治療が必要になることもありますが、まずは、神経(歯髄)を保存する、保護をすることを第一に考えて治療にあたることを心がけております。
近年の発展した歯科治療において、できるだけ『歯の神経(歯髄)を残す、保存すること』は、
歯科医師と患者さまの統一された思いであることと思います。
そこで、神経の保護を目的に当医院では『MTA系覆髄材 セラカルLC』を採用しております。
『MTA系覆髄材 セラカルLC』は、歯髄の保護と歯牙本来の『治癒力』を助けます。
虫歯により『受傷』した部位を削合し『MTA系覆髄材 セラカルLC』を塗布、積層した場面では、カルシウムイオンと水酸化物イオンを放出し、歯牙の直接的反応の一つとして、歯牙本来の封鎖性潜在させるハイドロキシアパタイトが『MTA系覆髄材 セラカルLC』直下に形成されます。この整体親和性とハイドロキシアパタイト形成が補助能が、歯髄保護の重要なかつ積極的な役割を果たすことになります。
※歯の感染症状の程度や進行具合、などによっては、上記治療法を選択できず抜髄処置や根管治療が必要になることがあります。全てのケースに対応できる魔法の材料ではないものと考えます。お悩みの際には、一度ご相談ください。
これらを、総合的に考えて、予知が明確でなく耐性菌が出来る可能性があると言われる3MIX-MP法に比べてMTAでの治療は、より安全で確実性の高い治療法だと判断して採用しております。
また、私が活動しています海外歯科医療ボランティア活動においても、2年前より『MTA系覆髄材 セラカルLC』を採用して頂き、多くの歯の神経(歯髄)を保護しております。
あきら歯科
〒182-0007 東京都調布市菊野台2-22-2 サンメディカルビル1F
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