2014年7月31日更新
患者様には解りにくいテクニック① 歯肉圧排
2017/09/15
東京都 調布市 京王線 柴崎駅南口正面 あきら歯科 院長 伊藤 玲です。
今回は、患者様には解りにくいテクニックその1 『歯肉圧排』について考えます。
歯の治療において、綺麗に丁寧に削ること、綺麗に正確に型を採取することが大切です。正確に細部にわたるところまで、模型に再現できるように印象採得(型を採取する)を大事に考えたいものです。
印象採得時に、難しい場面は歯と歯ぐきの物性の異なる境界部分です。
綺麗に削った歯の硬い部分と柔らかい歯ぐきが接していると、被せ物の縁が解りにくい型と模型ができてしまい、適合精度が落ちてしまいます。
そこで、以下の写真のように『歯肉圧排』というテクニックを使います。
歯と歯ぐきの境界部分に、専用の圧排糸を挿入して境界をはっきり分けて、正確な印象を採取し易い環境を作ります。糸の挿入時には、少し痛みを伴いますので麻酔をしてから行います。
そうすることにより、精度の高い印象と模型ができて、作り手の歯科技工士に正確な情報が伝達できます。その結果、適合精度の高い被せ物が出来上がります。
あきら歯科
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